半光沢の真っ黒なメッキ皮膜は高耐食性、反射防止、防眩性、熱吸収性、耐熱性があります。
装飾用部品に。防眩用としてっバックミラーや光学機器の部品に。
黒クロムメッキについて
黒色クロム(黒クローム)メッキは特殊な触媒の作用で真っ黒な漆黒調のめっき皮膜を有しています。
半光沢の優美な皮膜は防眩性があり、商品価値を高め耐食性にも優れます。(株)ワカヤマの黒クロムメッキは装飾用のため下地にニッケルメッキを付けその上に黒クロムメッキをつけます。
黒クロムメッキの膜厚は0.2~0.3ミクロン程度です。黒クロムメッキの被膜成分は、金属クロムが55~80%で、残りはクロム酸化物と水酸化物からなっており、通常のクロムメッキとは大きく違います。他の黒色系メッキに比べて真っ黒で、耐摩耗性、耐食性が良好です。 光沢のある外観が必要な時は黒クロムメッキ後にワックス仕上げやトップコートをかけます。
特徴・用途・適応素材・処理可能寸法
特徴 |
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用途 |
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適応素材 |
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処理可能寸法 | 700×500×200 |
よくある質問
- クロムメッキとは?(ニッケルクロムメッキとは?、装飾クロムメッキとは?)
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クロムメッキ(クロームメッキ)とはほとんどの水道の蛇口に使われているシルバー色で少し青白いメッキです。他にも水道のパイプなどの水栓金具、チェーン、車の金属製バンパー、ホイールキャップなどに使われています。非常に耐食性が良く、硬く、耐候性、光や熱の反射性がよいめっきです。
装飾クロムメッキ(ニッケルクロムメッキとも言う)は、ニッケルメッキの上に最終仕上げメッキとしてクロムメッキをかけます。メッキ皮膜に硬さと耐食性、特有の色調を付与します。 装飾クロムの皮膜自体は、0.1~0.5μmと薄い皮膜です。厚すぎるとメッキ面に割れを生じる為、かえって耐食性が悪くなります。 下地にニッケルメッキを5ミクロン~30ミクロン程つけます。水道の蛇口はこのニッケル‐クロムメッキだと思って間違いありませんので クロムメッキの色を確認したい方は蛇口を見てくだい。 工業用クロムメッキ(硬質クロムめっき)はクロムだけを単体で数ミクロン付けます。
ニッケルメッキの硬度は400~500Hv、工業用クロムメッキは800~900Hv、装飾クロムめっきは薄い為正確には測定できませんが、工業用クロムメッキより少し柔らかいか同程度だと思います。
装飾クロムめっきはニッケルメッキだけよりも「耐食性」に優れていますし、硬度が高いため耐磨耗性に優れているなど、安くて非常に耐食性の良いメッキなんですがRoHSで6価クロムが規制されている為、最近は人気がありません。
しかし、注意していただきたいのはクロムメッキ被膜中には6価クロムは含まれていません。 皮膜はすべて金属クロムになっていて価数は0です。イオンのままメッキとして析出することはできませんし、メッキ後は必ず洗浄してから乾燥しますので6価クロムが残留することもありません。 その点はご安心を。 環境に害があるのは6価クロムであって、金属クロムではありません。クロムが全てだめならニッケルとクロムと鉄の合金であるステンレスまでもが使えなくなってしまいます。
水道の蛇口やトイレのパイプは今でもほとんどクロムめっきです。
トイレなどの水栓パイプを気をつけて見ると、上場会社のマークがあるパイプはきれいですが有名ではないブランドマークのパイプは錆びていることがあります。 メッキの膜厚や質の違いでしょうね。
少し専門的になりますが、ニッケル-クロムメッキの耐食性をさらに良くするために2層ニッケルめっき、3層ニッケルめっき、マイクロポアーニッケルメッキなどが開発されています。これらの下地ニッケルメッキにクロムメッキをかけると電気化学的に耐食性がよくなります。
<クロムメッキについてもっと詳しく知りたい方は>
⇒クロムメッキのページへ
(株)ワカヤマでは六価クロムの代替めっきとして色調の似た錫-コバルトメッキを使っています。 三価クロムメッキも開発されていて、最近は性能もよくなっているようですが性能的にはまだまだ6価クロムメッキが上のようです。
<クロムの代替えメッキ>
⇒錫-コバルトめっき(クロム代替めっき)のページへ
<黒いクロムメッキ>
⇒黒クロムメッキのページへ ⇒ニッケルメッキのページへ
<どんなメッキにすれば良いのか分からない方は>
⇒メッキと塗装の選択法、メッキの特性
- ステンレスにニッケルクロムメッキ(装飾クロムメッキ)をして欲しいのですが、できますか?
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もちろん、出来ますからご安心ください。
ただし、装飾クロムメッキ(ニッケルクロムメッキ)です。クロムメッキだけを厚くつける硬質クロムメッキではありません。
他のメッキもステンレスにできます。
⇒クロムメッキのページへ
- ニッケルメッキとクロムメッキの見分け方を教えてください。
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ニッケルめっきもクロムメッキも色は「シルバー色」などとしか表現のしようがありませんが、良く見るとまったく違う色です。
ニッケルめっきはステンレスより少し明るいシルバー色です。
ステンレスの流し台や包丁よりも黒味の抜けた明るい色がニッケルです。
クロムめっきは青白いシルバーです。水道の蛇口は大抵クロムメッキです。
下の写真は素人写真なのでうまく色が表現できていませんが、だいたいの感じはわかると思います。
- 6価クロムの代替メッキはありますか?
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有ります。
弊社では錫とコバルトの合金メッキがそれにあたります。
色はクロムほど白くはありませんが、青味のある淡いグレー色です。
錫コバルトメッキとクロムメッキは外観、色だけではほとんど見分けがつかないほど良く似ています。(下写真参考)耐食性も良く、ただ硬度はクロムメッキのほうが硬いです。
(株)ワカヤマでは使いませんが三価クロムメッキもあります。
ただ、RoHSは最終製品中に有害物質が残らない事を求めているのであって工程中で使ってはならないとは言っていません。
従ってクロムメッキ皮膜は金属ク ロムの0価の皮膜であり、6価クロムメッキから得られたメッキ皮膜はRoHSに対応しているのです。
水洗不良による6価クロムの残留は論外です。
金属クロムもだめならステンレスはもう使えませんよね!
RoHSの事は以下のサイトをご覧下さい。
⇒中小企業ビジネス支援サイト、ここが知りたいRoHS指令
⇒スズ-コバルトメッキのページへ
⇒黒クロムメッキのページへ
⇒クロムメッキのページへ
- RoHS対応の3価クロムメッキはありますか?6価クロムメッキの代替えメッキはありますか?6価クロムメッキをRoHS対応のメッキ液に変えたいのですができますか?
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現在弊社ではクロムメッキの代替えとして「スズ-コバルトメッキ」を用意していますが、
6価クロムめっきはRoHSに対応しています。
3価クロムメッキは耐食性、色調、不良率などに難があり、弊社では使っていません。
(現在では色調、性能とも6価クロムめっきとほとんど変わらない3価クロムメッキもあるようです。)
RoHSは最終製品中に有害物質が残らない事を求めているのであって工程中で使ってはならないとは言っていません。クロムメッキ皮膜は金属クロムの0価の皮膜であり、6価クロムメッキはRoHSに対応しているのです。洗浄不良で6価クロムが残留しているなどは問題外とします。
3価クロムメッキもメッキ皮膜も6価クロムメッキ皮膜もメッキの皮膜になれば同じ0価です。
0価の金属クロムもだめならステンレス(鉄とクロムの合金)も、もう使えませんよね!
ただ黒クロムメッキはメッキ皮膜がスポンジ状になっていて、その複雑に入りくんだ穴の中の6価クロムメッキ液が完全に水洗で取れているとは言い切れないのでRoHSには非対応としています。
三価クロムめっきは環境にやさしい技術ですし、まったく否定するものではありません。
また、クロメート処理とクロムメッキを混同する方がおられますがこれはまったく違う処理なのでご注意をお願いします。
「ユニクロ」とは亜鉛メッキのユニクロメート処理のことで、これもクロムメッキとは違います。
クロムメッキのRoHSに関する事は以下のサイトをご覧下さい。
中小企業ビジネス支援サイト
「Q25 クロムメッキとRoHS」
「クロムめっきに関する知識の整理」
⇒クロムメッキのページへ
⇒黒クロムメッキのページへ
- 黒クロムメッキとは?ブラッククロムめっきとは?
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通常の青白いクロムメッキと違い、ほんとに真っ黒なクロムメッキです。
カメラ、自動車、オートバイ部品、弱電部品など幅広く使われています。
薄膜で多孔質でありながら耐食性が大きいため、下地めっきの膜厚を薄くすることが出来ます。
塗装の下地として使用すると密着性が良好になります。
ただ、単体では耐摩耗性に劣りますのでほとんど上からコートをかけてカバーします。
- スパナなどの工具のキラキラのめっきは何めっきですか?
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硬質クロムめっきです。
工具には質問のキラキラの硬質クロムめっきの物、防爆用だと素材に無めっきのものがあります。
たまにニッケルめっきの物も見かけます。
では、プロはなぜわざわざ高い工具を使うのでしょうか?100円均一の中国製の工具は論外ですが、最近ではホームセンターに売っているまとめて数千円の台湾製の工具でもそれなりに精度がでていて問題ないように思います。
実は高い工具を選ぶ1つの要素としてめっきの品質があります。粗悪な工具の中には、買った時はキラキラでもすぐに錆びてくるもの、錆びなきゃいいだろうと必要以上にめっきが厚い物などあります。(厚いと衝撃に弱くなります)こういった工具を例えばエンジンなどの分解整備に携わっている人が使って、剥がれためっきがエンジン内部に潜り込んでしまったら大変です。ですから適度な厚みのしっかりとしためっきが密着している高価な工具を選ぶのです。
それでも心配なプロは滑り止めも兼ねて黒染めの工具を愛用しているようです。
実績紹介
ただいまページを準備しております。もうしばらくお待ちください。