提案事例集Product Case
製品のシミや腐食を防止する製品形状設計のポイント メッキ
Before
製品同士の間に、隙間がないとメッキ液が残り、不良・腐食の原因になります
2 枚の平板をカシメだけで貼りあわせた形状は狭い隙間が開くため、メッキ液が残ったり、洗浄不良によるシミが発生します。これらの要因によってメッキ処理が品質を確保できず、製品の外観不良につながります。また、酸性の液が残っていると、後々、製品が腐食する原因にもなります。
After
製品に膨らみなどをつくることにより、メッキ液の液切れも良くなり、問題点は改善されます
図のようにふくらみを持たせるなど、液切れが良いように工夫することにより、製品内のメッキ液の液切れが良くなり、メッキ液の残留がなくなります。メッキ液が残ると、メッキ液に含まれている残留物によるシミの発生や、素地の腐食が発生するため、これらを改善することができます。
カシメや深い溝などは洗浄不良、密着不良、液残りによる汚染、シミなど様々な不良の原因となります。メッキ処理は酸やアルカリなど様々な液中に浸漬し処理していくので、工程と工程の間の洗浄に問題が無いような形状にすることで不良を減らし、品質向上に役立ちます。