提案事例集Product Case
バレルメッキ処理の歩留りを向上させる製品形状設計のポイント メッキ
Before
バレルメッキ処理をする時には、製品に平らな面があるとメッキ液中で製品同士がくっつき易くなります。メッキ浴槽の液中で一度くっつくとなかなか分離せず、そのままメッキされてしまいます。そうすると、製品の一部でメッキが付いてない箇所が発生し、製品不良となってしまいます。
After
バレルメッキ処理槽の液中で製品同士がくっつかないようにするには、上記のように可能な限り製品形状を曲面にしたり、膨らんだ形状にすることで重なり難くなります。製品のくっつきを防止することで、歩留まりが良くなり、品質の改善やコストダウンにつながります。
バレルメッキは小さな製品を大量にメッキする場合には大変有効な方法です。手間がかからないためメッキ単価はラックメッキに比べ1/10 程度でできますが、その代り通常は抜取り検査しかしません。その為形状変更でメッキ不良を低減させることができれば不良品流出防止に非常に有効な手段になります。