提案事例集Product Case
箱形状の製品に対する表面処理の品質安定のポイント メッキ
Before
メッキ、電着塗装において図のような形状やお椀状のものは、液中で空気が抜けずエアーポケットと呼ばれる不良が発生します。メッキ、電着塗装の付かないところができるため外観、耐食性に影響し、トラブルの原因となっていました。
After
四方に切目、隙間などを開けて空気が溜まりにくい設計にする
メッキ、電着塗装をする場合、蓋状の製品の四方に切れ目、隙間、穴などを開けることにより、空気が抜けてメッキ、電着塗装共に付きまわる事が可能になり、不良の発生率を削減することができます。また、無メッキ部分がなくなり、加工品質の向上により、製品の耐食性も向上します。
メッキ、電着塗装を製品全体に安定的に付けるためには、設計段階から製品の形状を考えることが重要になります。特に、製品形状が箱型やお椀状の場合、エアーポケットが発生しやすくなるため、品質の安定が難しくなります。製品にメッキ、電着塗装などの表面処理加工を実施する際には、製品形状がその品質や加工コストに大きな影響を及ぼすこととなるので注意が必要です。