提案事例集Product Case
SECC の端面まで考慮した耐食性向上のポイント 塗装 メッキ
Before
<亜鉛メッキ鋼板>
端面は亜鉛メッキが無い状態なのですぐに錆びてしまいます
板金材料は基本的に定尺から切り出して使用されます。そのため亜鉛メッキ鋼板(SECC)の板金製品の端面はメッキ処理が施されていない状態になるので、塗装しても密着性が悪く、さらに耐食性も安定しません。
After
工程① 洗浄→化成処理→カチオン電着塗装→焼付け塗装
工程② 洗浄→化成処理 → 焼付け塗装
工程③ 洗浄 → → 焼付け塗装
③の工程では端面の塗装密着性は不十分、耐食性が求められる製品
は①、少なくても②は必要になる
亜鉛メッキ鋼板を使用する場合でも、設計者はその端面にはメッキがないものと考えることが必要です。そのため、リン酸亜鉛などの化成処理やカチオン電着塗装を製品に施すことにより、亜鉛メッキ鋼板の端面鉄部にも、皮膜が形成され密着性、耐食性共に向上します。亜鉛メッキ鋼板と言えども、全体的な耐食性を求める場合は、対策が必要となります。
塗装後の耐食性において、鉄がむき出しになった端面、塗装上からのキズともに亜鉛メッキが厚い方が錆びの進行が極端に抑えられます。亜鉛メッキが厚くても薄くても端面は鉄がむき出しなので、耐食性が同じだと考えがちですが実は違います。 屋外製品など特に耐食性が重視される製品の場合は亜鉛メッキの厚SECC をお勧めします。当然ですが、塗装をフッ素樹脂塗装など高耐候性樹脂塗料を使えば耐食性はさらにアップします。