提案事例集Product Case
アルミ材の代替クロムメッキ選定のポイント メッキ
Before
アルミニウム製品をクロムメッキに依頼すると、部分的に溶けたようにへこんでいたり、なぜかメッキ不良時に修理・再生ができないと言われ製品がお釈迦になってしまうことがあります。そのため製品ロスが発生し納期に間に合わないことがありました。
After
アルミニウムは酸性にもアルカリ性にも溶ける為ニッケルメッキ、クロムメッキ液中で素材が溶けることがあります。またクロムメッキ不良の場合、塩酸でクロムメッキを溶かしますが、アルミニウムは当然塩酸にも溶ける為素材が荒れたりへこんでしまいます。その為どうしてもクロムメッキでなければならない場合を除き色調がよく似た錫‐コバルトメッキに変更することでこのような問題を回避することができます。
アルミニウムは素材自体が大気中の酸素と反応し、表面に酸化被膜を生成して耐食性を保持している金属です。その酸化皮膜の影響でメッキが付きにくくメッキ難易度の高い素材です。製品の使用目的、メッキの要求性能などをはっきり認識することで最適なメッキ種類の選定が可能になります。