- メッキ
- 塗装
ネジの寸法精度を保つメッキ・塗装のポイント
Before
ボルトにメッキや塗装を30μ付けると直径で60μ太くなります
メッキの場合は先端が特に太くなります(P21 参考)
その為にナットが入りにくい、入らない事があります
一般的にネジやボルトに塗装やメッキをした場合、その膜厚により、ナットやネジ穴に入りにくくなる事があります。締結部品によるアッセンブリが必要な製品の場合、このようなトラブルが発生しないような表面処理方法を選択する必要があります。
After
ネジ先端部にさほど影響がない塗装として、カチオン電着塗装があります。カチオン電着塗装であれば、15 ミクロン± 5 ミクロンで塗装の膜厚のコントロールが可能です。設計者は特に締結部品によるアッセンブリが発生する場合は注意が必要です。どうしても、吹付け塗装などが必要な場合は、薄く付ける、所定箇所をマスキングするなど、問題を解決する方法をあらかじめ指示することが必要です。
ネジに塗装した場合は、片面に30 μつけると直系で60 μ(0.06mm)太くなることになります。これを無理やりねじ込むと塗料の削りカスが出たり、途中で動かなくなったりすることがあります。ネジのマスキングは吹付け塗装ならキャップをはめるだけなのでそれほどコストアップにはなりません。また、念のために測定をする場合は、塗装の膜厚はマイクロメーターや塗装膜厚計で測定します。