品質向上

  • メッキ

メッキ種類による耐食性向上のポイント

Before


 

真鍮に各種メッキをした状態
Ni メッキ5μの上に各種メッキを薄く付けてある


電解の光沢ニッケルメッキは比較的耐食性が良いため、一般的に採用されています。しかし、屋外や湿気の多い場所、塩害、腐食性ガスが発生する環境下などの、高耐食性を求められる製品はニッケルメッキだけでは製品を保護することが難しくなっています。



After


 

CASS 試験8 時間後:Ni、銀メッキは腐食が始まっている、
黒Ni、黒クロム、クロムは耐食性が良い、
貴金属メッキも厚くつければ耐食性が良くなる


ニッケルメッキ上にクロムメッキ、錫- コバルト(シルバー色、クロムメッキの代替メッキ)や錫- ニッケル(グレー色、黒Ni メッキ)メッキなどを薄く付けるだけで耐食性は格段にアップします。さらに高耐食性を求める場合は、メッキの上からトップコートをかけたり、ニッケルメッキの上に、パラジウム- ニッケルメッキやロジウムメッキなどを採用すれば、さらに耐食性に優れた製品になります。また、メッキの厚みも耐食性を決定する重要なポイントです。


ニッケルメッキは室内環境で使用する上では十分な耐食性がありますが、厳しい環境で使われる製品にはその環境に応じて、ニッケルメッキの上に様々な合金メッキなどを選定する必要があります。製品に強固な耐食性が必要な場合は、ニッケルメッキの上に、状況に応じたメッキの種類、厚みを指定することが重要になります。


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