メッキと塗装の豆知識

メッキに使われる金属の種類とは? メッキ

メッキに使われる金属と言われると皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?

金メッキや銀メッキなどが多いですが、実は身の回りの様々な金属がメッキ被膜として活躍しています。

メッキに使用される代表的な金属

○金

金メッキは、一番知名度が高いものだと思います。
アクセサリーや家具、オリンピックのメダルにも使用されています。
金色に仕上がるということで高級感や重厚感が増します。

米粒一つ分でも1万円近くもする高価な金属なので、0.1ミクロン、つまり1万分の1ミリの寸法で注文がきます。



○銀

少し青白いですが、とても明るい発色の銀メッキは、食器やアクセサリーなど、日常生活に近い製品にも多く使用されています。

すぐに黒く変色してしまうため、メッキ後すぐに変色防止処理を行うなど、取り扱い時には気を遣うメッキです。



○銅

銅は、熱伝導率や電気伝導率が高い素材のため、その機械的性能に目が行きがちですが、実はメッキの下地として、つやっつやのぴっかぴかに仕上げる事ができるすごいメッキなのです。

価格も金などと比べると安いので、10μ~30μなど厚めに着けることで鏡面光沢を出したり、銅の伝導率を利用したりと様々です。

○クロム

クロムは錆びないめっき!という印象が強いように、大変丈夫な金属です。そのため、銅やニッケルめっきの仕上げにクロムメッキをしたりします。自動車や機械の部品、腐食に強いため、水回りで使われるものや水道パイプにも使用されます。

銀よりも青白く高級感のある輝きを放つため、車のエンブレムにも使用されます。

○ニッケル

銀色のニッケルは、銅や鉄の錆防止として下地メッキとして多く使われるので、めっき屋さんなら一番使用している金属がニッケルです。ニッケルめっきにダイヤモンドの粉を混ぜて、切削力のある表面にしたり、貴金属のパラジウムを混ぜて耐蝕性を向上させたり、様々な応用があります。

ただ、金属アレルギーの代名詞にもなっているので、当社ではニッケルを使用しないめっき方法のご提案も行っています。

まとめ

今回はメッキについて簡単に紹介しました。
メッキによって見た目が変化するだけでなく、用途や目的によって適したメッキが行われています。

どのメッキにすればいいかお悩みがございましたら、一度ご相談ください。


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