メッキや塗装に使うラック、ジグ(冶具、治具)、ハンガー、タコ、ひっかけとは何ですか?
メッキや塗装をする際に製品を固定、通電、支持する治具をラックと呼びます。
ラックも治具、ハンガー、タコも呼び方が違うだけで同じものです。
その製品の特性、加工目的、チャッキング(製品をつかむ場所)箇所の選定などで色々な種類のラックが用意してあります。
生産量やご希望に合わせて新たに作成することもあります。
ネジや小物部品はバレルメッキや網付けメッキなどの方法もあります。
塗装はアミや板の上に置いて塗装する事もあります。
どちらにしても製品の企画段階からメッキや塗装の方法まで考えていただかないと、表面処理が何もできないという事になりかねません。ラック掛けの方法、場所は製品の品質に大きく影響を及ぼします。これはとても大切な事なのでぜひともデザイナー、設計担当者の皆さんに理解していただきたいと思います。
電気メッキの場合はラック接点の位置、数によってメッキ厚みのばらつきに大きく影響いたしますので、品質管理の面からも非常に重要になってきます。
メッキの場合の理想のラック接点は、製品の全体に、出来るだけ多く、しっかり固定できることです。