CASS試験や塩水噴霧試験などの促進試験は実際の環境では何ヶ月くらいに相当するのでしょうか?
促進試験の温度と湿度の影響について、わかりやすいサイトがあったのでご紹介します。
実際の製品の使用時には様々な因子が影響しますので実際の相関性は計算上でしかでません。
以下のページのをご覧ください。
第19回 湿度について
湿度の促進性の考え方
<このページの簡単なまとめ>
絶対湿度(g/m³)は物の劣化に影響します。普通、私達が使っているのは相対湿度(%)です。
例えば、標準的な状態として気温20℃・相対湿度60%の時と促進試験で使われる条件の45℃・90%を比較すると
この時の絶対湿度の差は
20℃・60% 17.3g×0.6=10.4g
45℃・90% 65.5g×0.9=58.95g
58.9÷10.4=5.7倍(腐食しやすい)
また、温度の影響は10℃高くなるごとに促進性は2倍になると考えると
45℃-20℃=25℃
2×2×1.5=6倍
これをかけあわせると
5.7×6=34.2倍の促進性があると考えられます。
45℃・90%で1週間試験したものは通常の状態
20℃・60%の34週間分、約8ヶ月に相当します。
これはあくまで目安です。
第3回 促進試験について
http://www.kaji-tr.com/news/news3.htm#news