やさしいめっき用語の解説 あ行・か行
あ行
亜鉛ダイカスト | 亜鉛を溶かし金型に流し込み固めた鋳物 |
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亜鉛置換法 | アルミニウム、アルミニウム合金を亜鉛のアルカリ溶液に浸漬し、薄い亜鉛層をつくり、この上に光沢ニッケルなどをつけてる方法 |
青棒 | ステンレス、アルミなどの金属の仕上げ研磨剤、酸化クロムを主成分とする |
赤棒 | 金、銀、白金などの仕上げ研磨剤、良質の酸化鉄を主成分とする |
アルマイト | アルミニウムの陽極酸化被膜、硫酸、シュウ酸などの溶液中でアルミニウムを陽極にして電解し、封孔処理したもの |
アルミダイカスト | アルミの鋳物 |
イオン | プラス、マイナスに荷電した原子または原子団 |
イオン化傾向 | 金属元素をイオンになりやすい傾向の順に並べたもの |
イオンプレーティング | アルゴン雰囲気の真空中で、グロー放電を行い 製品を負電圧にし、生成した金属イオンを製品面に凝固させ被膜を得る方法 |
インヒビタ | 抑制剤、酸の中に金属を浸漬したとき素地が酸で侵されるのを抑制する薬品 |
A.S.T.M | American Society Testing Material 米国材料試験規格のこと |
エス・エス | 浮遊物質、水に溶けないで懸濁している物質 |
エッチング | 薬品浸漬、陽極電界をすることにより金属表面の変質層を取り除き、同時に軽く荒らす方法 |
折り曲げ試験 | メッキした製品を折り曲げて、メッキの密着性を調べる試験 |
い行
回転めっき(バレルめっき) | 製品を回転する容器に入れてめっきする方法。小物製品の量産に適する |
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界面活性剤 | 液体の表面張力を下げるもの。非イオン、陽イオン、陰イオン活性剤がある |
化学研磨 | 薬液に金属を浸漬し、表面の凹凸を平らにする方法 |
キャス試験 | 酢酸で酸性にした塩水噴霧試験法の改良法で、塩水噴霧試験より腐食の速度を早めた試験方法 |
硬さ試験 | 金属表面の硬さを計る試験。微小硬さ試験(マイクロビッカース)、引っかき硬さ試験、やすり試験などがある |
かぶり(焼け) | 製品の端部など。電流の強い部分のメッキが灰白色になったメッキの状態 |
カニゼン | 化学ニッケルメッキの方法 |
緩衝剤 | メッキ欲のPH変化を少なくするために加える塩または化合物。例えばニッケルメッキ浴に加えるホウ酸、蟻酸塩など |
キリンス | 酸処理方法。光沢浸漬法、化学研磨法ともいう |
キレート化合物 | 錯塩のうち、1分子の両端、またはそれ以上の箇所が中心金属と結合可能な配位子を含んだ化合物 キレートとはカニのはさみの意 |
均一電着性 | 製品の各部が同じ厚さにめっきされる度合い |
銀鏡反応 | 銀のアンモニア性溶液にホルマリンなどの還元剤を加えて銀を析出させる方法 |
黒染め法 | 鉄鋼表面にFe3O4の緻密な酸化皮膜を形成させ防錆着色を行う方法で様々な方式がある |
クロメート処理 | 亜鉛などの金属のさびを防ぐため、塗装下地に行う処理。 クロム酸または重クロム酸を主成分とした水溶液に製品を浸して、腐食に対して安定な皮膜を作る方法 |
原子吸光分析 | 金属塩溶液を炎の中に霧状に噴霧して、気体原子状になった元素に光を照射させたときに起こる光の吸収を測定し定量分析を行う |
硬質クロムメッキ | 工業用クロムメッキ、クロムの硬さを利用しロール、型、歯車、シリンダ内面、シャフトに広く利用される |
硬水 | カルシウムやマグネシウムを多く溶解している水 水の硬度は水100cc中1mgのCaOを含む水を硬度1度とし、軟水は硬度10度以下の水、中間硬水は10~20度、硬水は20度以上の水をいう |
黒色クロムメッキ | クロム酸に氷酢酸のような有機酸または金属塩を加えた浴で真っ黒な被膜が得られる |
コンポジットめっき | めっき被膜中に固形微粒子を主要な金属成分と共析させ、種々の特性を与えるめっき方法 例えば、ニッケルメッキにダイヤモンドや炭化タングステンなどを共析させて超硬工具にしたり、多孔性クロムめっきの下地ニッケル、サテンニッケル、潤滑性ニッケルなどが工業化されている |