リン酸亜鉛処理とは?パーカライジングとは?
リン酸塩処理は化成処理の代表的な方法の一つで鉄鋼や亜鉛などの金属表面にリン酸亜鉛などの金属塩の薄い皮膜(ミクロンオーダー)を生成させるものです。
パーカライジングともいいます。
その工業的目的は古くは道具、武器などの金属製品の錆防止でありましたが近年は塗装下地として塗膜が剥離しにくくすること、塗膜に傷が付いても錆が広がらないようにすることを目的とし、自動車を初めとした工業製品に広く標準的な方法として採用されています。
塗装下地以外の目的としては金属の引抜き加工、鍛造加工、押出し加工等において潤滑剤と併用することで塑性加工を容易とする目的も重要です。金属の塑性加 工は太い鋼線を細かく切断し、一本一本からボルトに加工(コールドヘッディング加工)したり、歯車などの機械部品を打抜きで作ったり(冷間鍛造)、細い針 金にしたり(線引き)、太いパイプを細くしたり(パイプの引抜き)、と様々な用途で利用されています。
塑性加工の大きな目的は切削などの機械加工と違い材料が無駄にならないこと、加工硬化により加工後の部品強度が高くなることの二つにあります(安い材料で 高価な材料と同じ性能を得る)。リン酸塩処理の種類も目的に応じ、リン酸亜鉛、リン酸鉄、リン酸マンガン、リン酸カルシュウム等があります。(日本 パーカライジング株式会社様より抜粋)