生物多様性のお話 今どきのめだかの学校は英語しか通じません
ずっーーと昔、例えば江戸時代 その頃のめだか達は平和でした。隅田川のめだかが信濃川まで連れて行かれることはあり得なかったのですから。なぜそんなこと言うのかって?考えてもみてください。隅田川のめだかは陸を歩いたり、空を飛んだりしない限り他の川に行く事はできません。そうやって 同じ川で何百万年も生きてきたのですから めだかは遺伝子を見ればどこの川のめだかか分かるのです。遺伝子の違いにより10種類のグループに分けられ 研究によりさらにもっと細かい地域まで分かるようになってきていました。が、だんだんと遺伝子がごちゃまぜになってきたのです。ご存知のようにめだかは絶滅危惧種のレッドリストです。これはめだかが少なくなった事もありますが 地域ごとに違った遺伝子を持っためだかが居なくなりそうだという理由もあるんです。つまり 福井のめだかが関西や東海のめだかの遺伝子を持っている、遺伝子がごちゃまぜになってきた 地域特有の遺伝子めだかが居なくなってきた と言うんです。福井のめだかを関西まで運ぶのは人間しかできません。たまーーにめだかを見ることはある(あったかな?)でしょうが それは本当は別の地域のヨソモンかもしれないのです。ヨソモンや突然変異でできた観賞用のシロメダカやヒメダカとの雑種の遺伝子汚染くらいならまだ我慢できます。 地域によってはめだかだと思っていたら全部 カダヤシ と言うアメリカ産の分類的にはめだかとは全く別の魚に置き換わっているところもある・・・・と言うから恐ろしい。そして大人達はその事にまったく気が付かずに めだかの学校 を歌って子供たちに歌を教えているとしたら・・・ 子供たちは5cmもあるカダヤシのメスをかわいいめだかと覚えてしまっているとしたら・・・ もうこの世も終わりかもしれない。少し前のニュースで滋賀県の米原あたりに居る絶滅しそうな何とか云う魚の遺伝子を良く調べてみたら これも天然記念物の福井県大野市などにいる イトヨ と言う魚の雑種にほとんどが置き換わっていて純粋な種が居なくなっているとの事。イトヨとその魚は良く似ているので分からなかったそうです。多分 誰かが イトヨが絶滅しそうなので きれいな川に放したら増えると思ったんだろうけど それは生態系にとって取り返しのつかない事になったのです。何百万年の進化がわずか数年で狂ったのです。イトヨの為に苦労して放流したんでしょうが まさか雑種になるとは誰も考えません。
それで今日は 昔は方言で話していためだかも 今では日本語も通じなくなったと言うお話でした。
生物多様性のお話しシリーズ
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名古屋のCOP10が終わりましたが・・・