面白いペンキのお話 No8 これも省エネ塗料だけど でもちょっと・・・
*船底防汚塗料
この場合の防汚の 「汚」 とは 船底につく藻類やフジツボのことみたいですね。
船底にフジツボなどが付くと水の抵抗が大きくなって 船のスピードが落ちるため
燃料がたくさん必要になるのです。
この塗料を塗っておけば いつもきれいな船底で省エネになるというわけです。
自己研磨型(うなぎ塗料)とか高硬度型とか言いますが 要するに 塗料の中に防汚剤と呼ばれる
生物が嫌う成分 まぁ要するに 毒みたいなものでしょう が入っているので
藻やフジツボが船底に付かないようになるらしいです。
自己研磨型というのは 自己消耗型ともいい 要するに 塗料が少しずつ海水に溶けて
防汚剤とやらをどんどん出していきます。その為 半年から1年くらいで塗り替えが必要になります。
昔は防汚剤に 「有機スズ (トリブチルスズ) 」 を使いましたが 世界中の海から検出されて
その毒性の高さから大問題になり 今は使用を禁止されています。
現在の防汚剤はトリブチルスズ程ではないにしても フジツボが嫌うのですから 他の生物にとっても
体に良いものではないみたいです。
これは亜酸化銅と云うものらしいですが 本当に大丈夫なんでしょうかね?
世界中で1年間にどのくらい使われているのでしょうか?
ちょっと考えてしまいます。