会長の戯言 ブログ

その道のプロはなぜ高級ツールを使うのか。(Vol.2)

「工具の雑学シリーズ」 その3、Vol.2、めっき屋の視点 です。
Vol.1 から読んでいただけると幸いです。

格安な工具の中には、買った時は ピカピカ でもすぐに錆びてくるもの、
または、すぐに錆びないようにめっきが過剰に厚く、ちょっとした衝撃で
めっきが ポロポロ 剥がれてくるものがあります。
こういった工具を、例えばエンジンなどの整備に携わる人が使って、
剥がれた小さなめっき片がエンジン内部に潜り込んでしまったら大変です。
ですから めっきが適度な厚みで、しっかり密着している Made in Japan
以上の工具を選ぶのです。
ちなみに Snap-on の クロムめっき は錆びない程度に薄く(伸びるように?)
条件管理されているようです。
めっき品を嫌って、錆びやすいけど滑り止めもかねて
黒染め や リン酸塩皮膜処理 の工具を使うプロの方もいらっしゃるようです。



写真は ハーレー純正車載工具 の一部、サイズはインチ表示です。
どうやら AIGO(相伍工業)製 らしいですが、
どこにも表示されていないのでわかりません。
オプションで Snap-on が選べます。(もちろん持っていません。)
レクサス や GT-R はなにを積んでいるのでしょうか。 完
Koichi Tsukatani


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