その道のプロはなぜ高級ツールを使うのか。(Vol.1)
「工具の雑学シリーズ」 その3、Vol.1です。
最近ではホームセンターでも、各サイズまとめて数千円とかで
ピカピカシルバーの工具を手に入れることができます。
そのほとんどが日本の商社名が入っていますが 台湾製 です。
使いやすくて強度や精度も申し分なく、DIY用として十分です。
もう少し出費するとTONE(トネ)やTOP、AIGO、LOBTEX、Koken
などの Made in Japan ツールが買えます。
それなのになぜプロは KTC(京都機械工具)や Snap-on などの
高級ツールを好んで使うのでしょうか?。 確かに
高級ツール → 大事に扱う → 仕事が丁寧 → 製品も一級品
という図式が成り立つのかもしれません。
ここはひとつめっき屋なので、めっきの側面からみてみましょう。
一般的にスパナなどのハンドツール(工具)には、硬質クロムめっき
が施されています。100円均一の工具から最高峰 Snap-on まで
ほとんどが 硬質クロムめっき です。
もちろん用途によって 黒染め や リン酸塩皮膜処理 のものもあります。
写真は中国製(上)と日本製(下)のスパナ。
中国製には DROP FORGET(鍛造)と製造方法が書いてあります。
日本製には CHROME VANADIUM(クロムバナジウム鋼)
と材質表示がありました。
(上)はとにかく ピカピカ、(下)は持ち手が滑り止め加工されています。
Vol.2へつづく Koichi Tsukatani