万能潤滑剤5-56、何でもかんでもはNGです。
どこの家でも1個や2個は転がっている潤滑剤の 5-56。
この 5-56 には兄弟がいます。まずは兄弟の紹介から。
順に2-26、3-36、5-56、6-66です。
それぞれ特徴・用途は以下のようになっています。
2-26・・・金属表面から水分を徹底的に除去する、
電気装置用防錆・接点復活剤
3-36・・・金属表面に付着した頑固な錆・汚れ・カーボン・油などを
浮き上がらせる、強力な浸透力と清浄力。
4-46・・・引退中。
5-56・・・サビを落とし、動きをよくする、工具箱の必需品、
あらゆる金属の防錆に。
6-66・・・イカリのマークは伊達じゃない、船をベストコンディションに
保つ、マリーン用の防錆・防湿・潤滑剤。
言うまでもありませんが、日本でのシェアNo.1は 5-56 (98%以上)。
さて、この 5-56 の名前の由来を調べてみましたのでちょっと書いてみます。
容量とか開発番号とかではないようで、なんと住所、番地だそうです。
米CRC社の創業当時の番地が 1-16 だったことから、
最初は 1-16、2番目にできた製品を 2-26、同様に 3-36・・・
で、現在 6-66となっているということです。
ちなみに 6-66、アメリカでは 666 は嫌われており 6-56 で売られて
いるという情報も見つけました。
時々ホームセンターで増量大特価298円!とかで見かける 5-56。
バイクや自転車のチェーンに使わない方が良いようです。
チャリ屋さんが言ってました。
「5-56は浸透性が強いので錆びたネジを緩めるとかにはいいけど、
チェーンなど可動部分ではシールを傷めるし、油を流しちゃう ので、
最悪切れやすくなるよ。どうしてもCRCというのなら少々粘度の高い
6-66 か 専用チェーンルブ だよ。」と。
社にもあります5-56、使い方注意です。
以上、「工具の雑学シリーズ、その1」でした。
つづく・・・かな?。 Koichi Tsukatani