めっきと言えばやっぱり「金めっき」 メッキ
めっきの代表格と言えばやっぱり金めっきでしょう。
金の埋蔵量がたくさんあれば、何でも純金の無垢で作れば良いですが、そうもいきません。
(重さは別にして・・・ちなみに金の比重は19.3です)
もし金めっきが無ければ、今頃は地球上から金がなくなっていた事でしょう。
「めっき」と言う方法は究極のエコなんです。
奈良の大仏さんも水銀アマルガム法という金めっきで作られています。
これは水銀の中に金を溶かして、大仏さんに塗り、その後たいまつなどで熱して水銀を蒸発させ金だけ残すと言う方法です。
金を水銀に溶かすと金が無くなったように見えるため金が滅するから「滅金」→めっきん→めっきと呼ばれるようになったらしいです。
つまりめっきは日本語なので「メッキ」ではなく「めっき」または「鍍金」なのです。
大抵のめっきの本にはシアン系の金めっき液しか書いてありませんが、少なくとも眼鏡業界ではシアン系はあまり使わずほとんどが、亜硫酸金めっき液を使います。
亜硫酸金めっき液は装飾用の金めっきの命である色の安定性がシアン系よりすぐれます。
何よりシアンを使うこと自体が作業員の健康、廃水処理などいろいろ心配です。
銅やニッケル、コバルト、パラジウム、銀などと合金めっきにして色調、硬さ、摩耗性などに変化を持たせ、装飾用や電子部品などに使われます。
よくお客様に「18金色」や「ピンクゴールド」にしてくれといわれますが、18金と言うのは合金の比率であって色名ではありません。
「ピンクゴールド」と言うのも決まった色の見本や基準などがあるわけではなく、人により想像している色が違います。
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